2015年9月28日月曜日

カタルーニャ州議会選挙で独立派が過半数制す

 スペイン北東端のカタルーニャ州で9月27日総選挙が実施され、独立派2勢力の合計獲得議席が州議会(定数135議席)の過半数72議席に達した。独立推進者のアルトゥール・マスの「独立賛成運動」(62議席)と、独立派「人民連合候補団」(CUP、10議席)は正統性が得られたとして、2017年の独立実現を目指す意志を表明した。

 だが両勢力の合計得票率は47・85%で、50%にわずかに及ばなかった。このため中央政府のマリアーノ・ラホーイ首相は、独立には正統性がないとの立場を打ち出した。選挙が、独立の是非をかけた一種の住民投票と見なされていたからだ。

 カタルーニャはスペイン一の富裕州で、「最も欧州的」で、ロマンス語系の独自の言語カタランを持ち、歴史的に独立志向が強い。人口は750万人、主権者は551万人。今回の投票率は77%を超えた。

 他党の獲得議席数は、中道右翼「市民たち」25、中道カタルーニャ社会党(PSC)16、右翼政権党PP(国民党)11、中道左翼ポデモス系「カタルーニャは可能だ」11。