軍事クーデター40周年の9月11日、チリ全国各地で「逮捕失踪者家族協会」(AFDD)が一斉に記念行事を催した。南部のビオビーオ州ニュブラ郡チジャン市のAFDDは市立劇場で会合した。同協会のロサリオ・ペーニャ会長は、次のように語った。
「ここでは依然95人が消息不明のままです。私たちは協会を結成したときは80人でしたが、いまでは17人です。40年経っても、痛みは消えません。殺人や拷問の責任者が無処罰を謳歌して公然と闊歩しています。無処罰がある限り、正義を目指して闘い続けます」。
彼女は会合の最後に、舞台でただ独り、ハンカチを手にクエカを踊った。「独りクエカ」は、夫らを失った女性の孤独を表している。満場が涙と拍手に包まれた。