カラカスで9月11~13日、第1回国際反ファシズモ会合が開かれた。チリ軍事クーデター40周年に因んで組織され、国立劇場内の会場正面には故サルバドール・アジェンデ大統領の肖像が掲げられた。
開催国代表のエリーアス・ハウーア外相は、「我々は萌芽期にあるファシズモと戦っている」と述べ、極右反政府勢力との闘争に触れた。
パリで活動する西国人ジャーナリスト、イグナシオ・ラモネは、「メディアは体制を代弁する。大資本の介在なしにファシズモはあり得ない」と指摘した。
パラグアイのフェルナンド・ルーゴ元大統領は、「ファシズモは民主の衣を被って存在している」と、去年6月自分を追放したパラグアイ支配勢力を非難した。
ホンジュラスのパトリシア・ロダス元外相は、09年6月のマヌエル・セラヤ大統領を追放したクーデターに触れた。
ボリビアのアルバロ・ガルシア副大統領は、「ファシズモは自由や人民を恐れるが故に、恐怖とテロを行使する」と強調した。
ウルグアイ人作家エドゥアルド・ガレアーノは、「アジェンデは生きて政庁を出ないと言い、その通りにした。言葉と行動の乖離が著しい現代、稀なる言行一致だ。アジェンデにおいては言葉の尊厳があった」と讃えた。