グアテマラ北部アルタベラパス県一帯で、古代マヤ遺跡(紀元前1000~800年ごろ)の発掘が完了した。同国文化省の9月27日の発表によると、サンカルロス大学と米ルイジアーナ大学の合同調査隊が2010年から発掘作業を進めていた。
遺跡は「ヌエベセロス塩田」と呼ばれる。塩を含んだ川の水から塩を生産していた塩田遺跡である。長さ200m、幅100m、深さ13mの広大な塩田跡も見つかっている。塩の最大年産量は2万4000トンにも達したという。
高さ8mのピラミッド3、球技場2も発掘された。工芸品も出土している。
この塩田都市は紀元600~900年ごろには、最大版図35平方kmに達した。だが内乱などで1200年ごろ滅びた。
塩はウスマシンタ川、シショイ川伝いにグアテマラ各地やメキシコ南部に運ばれていた。
文化省によると、グアテマラにはマヤ遺跡4000か所があるが、発掘され保存されているのは64か所にすぎない。