2014年3月10日月曜日

キューバ革命の女性英雄メルバ・エルナンデス死去

 キューバ革命のエロイーナ(女性英雄)の生存者メルバ・エルナンデス(93)が3月9日、糖尿病関係の病気で死去した。共産党中央委員だった。人民権力全国会議(国会)の議員も70~90年代に務めた。

 メルバは1943年ハバナ大学法学部を卒業し、弁護士になった。53年7月26日のフィデル・カストロ率いるモンカダ兵営襲撃に、もう一人の女性アイデエ・サンタマリーア(故人)とともに参加した。

 フィデルらがメヒコ市に亡命すると、つなぎ役を果たした。革命戦争中は、フアン・アルメイダ指揮下の東部第3戦線に所属した。

 革命後は、ヴェトナム、カンボジア、ラオスとの連帯委員会委員長、アフリカ・アジア・ラ米人民連帯機構(OSPAAAL)書記長を務めた。さらにヴェトナムとカンボジアで大使を務めた後、アジア・オセアニア研究所の所長になった。

 遺言により、遺体は火葬に付され、遺骨は、モンカダ兵営襲撃に参加し死亡した同志たちが眠るサンタイフィヘニア墓地に埋葬される。

 【私は1998年11月ハバナの自宅でメルバにインタビューした。拙著『キューバ変貌』(1999年、三省堂)参照。】