エル・サルバドール選挙最高裁(中央選管)は3月16日、大統領選挙決選(9日実施)の勝者サルバドール・サンチェス現副大統領(69)を次期大統領に認定した。6月1日就任する。任期は5年。
これを受けてサンチェスは17日、マウリシオ・フネス大統領と政権引き継ぎ作業を開始した。サンチェスの政権移行チームには、国会議長、元法相、政権党FMLN書記長らが含まれている。
引き継がれる重点政策は、エネルギー、運輸、税制改革、対外債務、社会政策、犯罪取り締まりなど。
サンチェスは支持者を前に、「腐敗した者は政権に入れない。開かれた政府、正直な政府になる。貧困を一掃したい」と語った。
決選から当選認定まで1週間もかかったのは、僅差で敗れた野党候補が「選挙無効」を求めて提訴していたため。提訴は却下された。国際監視団も米国務省も決選の透明性を逸早く認めており、野党側の言い分に根拠のないことは当初から明らかだった。