ベネスエラの国会議長ディオスダード・カベージョは3月24日、野党の極右国会議員マリーア=コリーナ・マチャードの議員資格が剥奪された、と発表した。マチャードは21日、米州諸国機構(OEA)大使会議にパナマ代表部次席代行として出席し、意見を述べた。これは憲法規定に違反する。
国会は当初、街頭蜂起扇動罪、殺傷罪などでマチャードを弾劾する方針だったが、反逆罪に近い「他国外交団参加」という前代未聞の違憲行為が起きたため、これを主な理由として議員資格を奪った。
マチャードは24日リマで開かれたセミナリオ(セミナー)「ラ米:機会と課題」に出席し、ニコラース・マドゥーロVEN大統領を非難した。この会合は、作家マリオ・バルガス=ジョサ(MVLL)が主宰する「自由国際財団」が主催した。MVLLはラ米右翼知識人の代表格で、マチャードとともにベネスエラ政府を非難した。この会合にはチレとメヒコの前大統領も出席した。25日閉会する。
マドゥーロは24日、平和国民会議(CNP)先住民会合にメンサヘ(メッセージ)を送り、ミランダ州内で23日若い妊婦が射殺された事件を受けて、「州知事エンリケ・カプリーレスが治安維持の職責を果たさないから事件が起きる」と前置きし、「職責を果たさないならば最高裁が果たさせるし、それでも果たさないならば去りなさい」と糾弾した。
一方、南米諸国連合(ウナスール)外相らは、ベネスエラの要請を受けて25~26日カラカスで開かれるCNPに出席し、国内和解に協力する。