2014年3月20日木曜日

アルゼンチン大統領が「英米の二重基準」を批判

 亜国(アルヘンティーナ)のクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル(CFK)大統領は3月19日、パリでフランソワ・オランド大統領と会談した後、亜国が領有権を主張するマルビーナス(英領フォークランド)諸島とクリミヤの住民投票を比較して、次のように語った。

 「英米両国は二重基準だ。英国から1万3000kmも離れているマルビーナス諸島の住民投票を認めながら、ロシアに隣接するクリミヤの住民投票を認めなかった」。

 亜仏首脳会談では、5月28日から始まる亜国とパリクラブとの債務返済交渉についても話し合われた。

 CFKは17日には、ヴァティカンで、亜国人のフランシスコ法王と会談した。会談後、大統領は、「法王は、南米諸国が違いを超えて団結し、対話を継続するのを望んでいる」と述べた。

 これは、反政府街頭行動で揺れたベネスエラ情勢をめぐり、南米諸国が対話に関与するのをよしとする法王の立場を示したものと受けとられている。