カラカスで3月5日、昨年のこの日、癌で死去したウーゴ・チャベス大統領(当時58)の一周忌の記念行事が始まった。クーバのラウール・カストロ国家評議会議長は5日到着し、首都の丘陵にある旧モンターニャ兵営内のチャベス廟を訪れ、花輪を捧げた。
同議長のほか、ボリビアのエボ・モラレス、ニカラグアのダニエル・オルテガの両大統領、アルヘンティーナのアマード・ブドゥ副大統領、各国外相、外交団らが参列する。
昼前に首都中心部の大通りで、国軍とチャベス派市民による大掛かりな行進が予定されており、ニコラース・マドゥーロ大統領、来賓らが観閲する。午後はチャベス廟で式典がある。夜は、政府・民間全テレビ放送局が記録映画「我が友人ウーゴ」を放映することになっている。
街頭では、政権打倒を目指す極右勢力、学生らが反政府デモを断続的に続けており、厳戒態勢下にある。軍民行進には、「政変はありえない」という政府の立場を明確に示す狙いがある。