アイチ(ハイチ)のローラン・ラモーテ首相は12月14日辞任した。ミシェル・マルテリ大統領と同首相の辞任を要求する野党勢力の圧力が長らく続き国政が麻痺していたことから、首相は辞任を余儀なくだれた。
マルテリ大統領は事態打開のため諮問委員会を設置していたが、同委は9日、首相辞任、政治囚釈放などを大統領に提示していた。
首相は辞任に際し、極貧率を31%から24%に引き下げたこと、通学児童を88%に押し上げたこと、2010年の大震災被災者のうち140万人を収容所から自宅に戻したこと、地震で破壊された建物・公共施設・空港などを再建したこと、総延長700kmの道路建設計画に着手したこと、などを施政の成果として列挙した。
大統領は11日、政治囚を解放している。野党が首相辞任を受けてどう対応するかが焦点となる。