ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は12月26日、ラファエル・ラミ-レス外相を国連駐在大使に、後任の外相にセルシー・ロドリゲス情報相(女性)をそれぞれ任命した。
ベネスエラは15年元日から2年間、国連安保理非常任理事国になる。ホルヘ・アリアサ副大統領は26日、「ベネスエラは安保理で、社会正義と平和のために闘う南の人民の立場を代表する」と述べた。
故チャベス大統領の側近だった大物ラミーレスの大使任命は時宜に適っていると見る向きがある一方、ラミーレスが石油相だった昨年7月打ち出した「ガソリン価格値上げと通貨交換率一本化」の方針を「忘れ去る」ためとの見方も出ている。
いずれも実現が困難だからだ。特に来年9月の国会議員選挙を控え、広範な物価上昇を招くガソリン値上げは得策でないとの考えは、政府に根強く浸透している。