2014年12月6日土曜日

キト郊外に南米諸国連合の本部開く

 南米諸国連合(ウナスール)首脳陣は12月5日、キト郊外の赤道碑のある「世界の中央」(ミタ・デル・ムンド)で、新設されたウナスール本部建物の開場式に臨んだ。

 本部には、ウナスール結成に貢献し初代事務局長を務めた故ネストル・キルチネル亜国大統領の名前が付けられている。夫人のクリスティーナ・フェルナンデス現大統領が、本部前に建てられたキルチネルの銅像の除幕式を行なった。

 4日グアヤキルで始まった今首脳会議は、「いつの日か域内を自由通行できる南米市民を創る」ことなどを盛り込んだ最終宣言を採択して終了した。

 ウナスールは08年の結成から6年を経た今年、非合憲政権の加盟資格を停止させる「民主条項」が発効した。本部ができ、「南米市民」構想を打ち出したことで、新しい一歩を踏み出した。

 会議にはメヒコのホセアントニオ・メアデ外相が招待出席し、今月8~9日ベラクルスで開かれるイベロアメリカ首脳会議へのウナスール首脳陣の出席をあらためて要請した。

 一方、米国務省は5日、来年4月パナマで開かれる第7回米州首脳会議にクーバが出席することについて、「それによっても会議の信頼性は変わらない」と表明した。同省は、バラク・オバーマ大統領が同会議に出席するか否かは明らかにしていない。