2015年2月21日土曜日

ベネズエラの事態打開のため南米諸国連合が3外相派遣へ

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は2月20日、カラカス首都圏市長アントニオ・レデスマの前日の逮捕について、これで「追及を免れる者」はいなくなり、ゴルペの陰謀はなくなった、と述べた。

 検察は同日、レデスマは民主政権に対する暴力の組織と実行を策謀した容疑で出廷することになる、と明らかにした。

 また、通信・情報相ジャクリーン・ファリーアは同日、レデスマが民主行動党員だった1989年2月に起き、死傷者多数が出たカラカソ(首都大騒乱事件)の際、弾圧側に関与した証拠があること、92年の受刑囚63人殺害事件の黒幕だったこと、2002年のチャベス追放未遂クーデターを支援したこと、昨年の街頭暴力事件に関与したことなどの過去を明らかにした。

 一方、南米諸国連合(ウナスール)のエルネスト・サンペール事務局長は20日、近くブラジル、コロンビア、エクアドール3国外相が事態打開についてマドゥーロ政権と話し合うためベネスエラを訪れる、と明らかにした。

 サンペールはまた、「経済、政治、国際関係上の撹乱要素が集中している交差地点から脱出するため、精神的武装を解除し、脱出の意思を強化すべきだ」と述べた。

 国連は同日、対話による打開をベネズエラに求めた。