メヒコの学生43人強制失踪事件の被害者家族代表2人は2月5日、ブリュッセルの欧州議会人権小委員会で、メヒコ政府にこの事件で正義を果たすよう働きかけてほしい、と訴えた。
2人は、「メヒコ政府を信用しない。欧州議会に独自の事件調査を求めたい」とも語った。「メヒコ政府が実質的な捜査をせずに事件の幕引きを図るのは許さない」とする議員たちからは、100万ユーロを事件の捜査費としてメヒコ政府に送るという提案がなされれた。
ベルギー駐在のメヒコ大使も駆けつけ、政府は費用を惜しまず事件の捜査を完遂する、と述べた。
ある欧州議員は、メヒコから失踪事件が持ち込まれたのは初めてではない、と嘆いた。別の議員からは、メヒコとの通商協定に人権条項を設けてはどうかとの意見が出された。