ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は2月4日カラカスで、南米諸国連合(ウナスール)のエルネスト・サンペール事務局長(元コロンビア大統領)と会談し、オバーマ米政権によるベネスエラへの攻撃、脅迫をやめさせるべく、またそのための防衛策として、ウナスールおよびラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)に「装甲」支援を要請する、と述べた。
これを受けてサンペールは、ベネスエラ政府と野党勢力の話し合い再開の条件は整いうるとして、コロンビア、ブラジル、エクアドール3国外相に仲介役を要請する可能性を示唆した。
事務局長はまた、マドゥーロから手渡された「米国による脅迫の証拠」はウナスール加盟国外相に提示し、意見を求めると述べた。ウナスール本部のあるキトで来週、加盟国外相会議が開かれる。
一方、米国務省は4日、マドゥーロがサンペールとの会談に先立ち、ベネスエラと米国の話し合いの仲介をサンペールに求めたいと語ったのに応えて、サンぺールが事務局長を務めるウナスールとは連絡を取らない、と述べた。米政府は1996年、当時のサンペール大統領が、大統領選挙戦時にカリ麻薬マフィアから巨額の資金を受け取った事実を踏まえて、米入国査証発給を禁止している。
国務省はまた、ベネスエラとの外交関係は維持し、マドウーロとは対話する、と表明した。
ベネスエラ第二の実力者ディオスダード・カベージョ国会議長は4日、米国防省情報局長ヴィンセント・スティワートがベネスエラでは国会議員選挙前の数ヶ月間、大衆抗議行動があると予測したと前置きし、「野党勢力は選挙で勝てないことを自覚しているため、米国から支援されて暴力を起こそうとしている」と糾弾した。
4日は、故ウーゴ・チャベス前大統領が陸軍中佐だった1992年にクーデター未遂事件を起こした23周年記念日。マドゥーロは、ボリバリアーナ軍事大学で催された式典で、「偉大な巨人チャベスは、士官学校少尉から始まった」と指摘した。
全国140の会議所を束ねる経団連は4日、内政の諸問題を解決するため政府と対話したい、と意思表示した。