ベネスエラ軍C130輸送機が8月12日、イスラエル軍の大規模侵攻で破壊されたパレスティーナ・ガザ地区に贈る人道支援物資12トンを載せてカラカス空港を飛び立った。「72時間停戦」を機に支援作戦を開始した。
空港での出発式で、エリーアス・ハウーア外相と、パレスティーナのリアド・マルキ外相が挨拶した。ハウーア外相は、輸送機はエジプトの空港に向かうと明らかにし、同国の協力に感謝した。外相は先ごろエジプトを訪れ、協力を依頼していた。
マルキ外相は、「地理的にはるか遠く人民同士は近いベネスエラ」による多大な支援と連帯に感謝の意を表した。また、この連帯が「ボリバリアーナ革命を指導した故ウーゴ・チャベス大統領の賜物だ」と賛辞を送った。
同外相は、イスラエル軍侵攻により、児童ら未成年者460人を含む1940人が殺され、家屋1万1000戸が全壊、3万2000戸が半壊、17病院が破壊された、と述べた。
ハウーア外相は、次いで15トンの支援物資を積んだ第2便が出発すると明らかにした。輸送機の尾翼には、シモン・ボリーバルの肖像、ALBA(米州ボリバリアーナ同盟)の文字、ベネスエラ、クーバ、ボリビア、エクアドール、ニカラグア、およびカリブ4カ国のALBA加盟9か国の国旗が描かれている。
援助物資は、医薬品、食料、テント、衣類、靴、寝具など。クーバ人医師らが搭乗している可能性がある。