ブラジル大統領選挙は10月5日実施される。ヂウマ・ルセフ現大統領(労働者党=PT)は再選を目指しているが、行方は混沌としてきた。ブラジル社会党(PSB)の副大統領候補だったマリーナ・シルヴァが出馬する可能性が出てきたからだ。
最新の世論調査によると、シルヴァが出馬しない場合、第一回投票の得票率は1位ルセフ、2位アエシオ・ネヴェス(ブラジル民社党=PSDB)。決選投票では47%対43%でルセフが勝つ見通し。
だが人気のある環境活動家シルヴァ出馬の場合、第一回投票ではルセフ36%、シルヴァ21%、ネヴェス21%で、決選ではシルヴァ47%、ルセフ43%で、シルヴァ勝利の公算が大きい。
PSBの大統領候補エドゥアルド・カンポスはこのほど飛行機事故で死亡、シルヴァが代替候補として出馬する可能性が高まっている。
シルヴァが出馬すれば、ルセフとシルヴァが得票3位以下の他党票をどれだけ自陣に引き寄せられるかが勝敗を分ける鍵となる。