安倍首相は8月1日ブラジリアでヂウマ・ルセフ大統領と会談し、9項目の協定・合意書に調印した。以下の通り。
保健:日本製医薬品・医療機械のブラジル輸入審査期間の短縮、予防医療と公共保健の経験交換
科学技術:日本が人材交流を通じて造船技術協力
環境:関係省庁を通じて環境・自然災害問題に取り組む
国際援助:関係融資機関同士が共通関心事業を特定
石油開発:日本が大型リグ建設に5億ドル融資
穀類:大豆・トウモロコシなど農業の安全性協力、産地と港湾都の間の輸送機関整備協力、日本が2億ドル融資
国際合同協力:モサンビークでの炭鉱開発および開発技術協力
資源探査:鉄鉱石、石炭など鉱物資源探査および開発融資協力
海洋工学:関係機関同士で人材育成に協力
両首脳は国際問題では、豪州で11月開かれるG20首脳会議、中東紛争、東アジア紛争、地域紛争解決における国連の重要性、国連安保理改革、国際経済活性化などを話し合った。
ルセフは、いかなる平和醸成政策にも連帯すると述べた。これは、東アジアでの中国の動向を踏まえた首相発言を受けたもの。
このほか大統領は、日本が昨年、伯国産豚肉の輸入を解禁したのに感謝した。また同牛肉輸入の早期解禁への期待を表明した。
この日、首相はブラジリアで、ジーコ、ドゥンガ、アルシンドらサッカーJリーグの発展に貢献したブラジル人の元監督、選手らに感謝する集いを開いた。