立教大学ラ米研で「現代ラ米情勢」という講座を2005年4月から9年続けて担当してきた。その最後の講義を1月18日終えた。有り難くも、受講生らが送別宴を開いてくれた。
講座と公開講演会を通じて延べ2000人以上の人々と交流したと思う。私の人生における一つの仕事が完了した、という気がする。
半世紀前に私がラ米に取り組み始めたころ、ラ米と言えば、その関心事項はスペイン語、通商、移民、音楽、考古学・人類学などだった。
それが今、ラ米をジャーナリズムの手法で分析する私の講座のような時事物に少なからぬ人々が関心を持ってくれるようになっている。これは驚きであり、時代の進歩を感じる。
今後は、講義録の編集作業に取り組まねばならない。池袋通いはまだまだ続く。