メヒコの詩人、小説家、翻訳家のホセ=エミリオ・パチェコ(74)が1月26日死去した。24日転倒して頭部を強打、メヒコ市内の病院に入院していた。
1958年、短編集『メデューサの血』で文学界に登場した。その後、詩集、小説、物語など数々の作品を世に出した。詩の全集に『遅かれ早かれ』がある。2009年、セルバンテス賞を受賞するなど、数多くの賞を獲得した。
先年死去した評論家カルロス・モンシバイスの盟友だった。モンシバイスらとともに、メヒコ知識人層「1950年世代」と呼ばれた。
短編『砂漠の戦い』など邦訳書もある。