1997年4月、当時のフジモリ政権がリマの日本大使公邸で決行した人質救出作戦「チャビン・デ・ウアンタル」が1月24日、リマ郊外の陸軍基地内に保存されている同公邸セットで再現された。
これを、米州人権裁判所(本部コスタ・リーカ首都サンホセ)の主席判事らが見守った。判事ら一行は、リマ市内の日本大使公邸の跡地も視察した。
これは、救出作戦のさなか、生きて捕えられたゲリラ「トゥパック・アマルー革命運動」(MRTA)要員2~3人が捕虜扱いされず射殺された件で、その遺族が提訴したのを受けての実地検分として行なれた。
この「逮捕後の射殺」については、人質になっていた当時の日本大使館員が事実として証言している。
ペルーのペドロ・カテリアーノ国防相は25日、「政府が無実であるとの判断が出るのを確信している」と述べた。