2014年1月8日水曜日

アジェンデ大統領は自殺、とチリ最高裁が最終判断


 チレ最高裁は1月7日、サルバドール・アジェンデ大統領の死は自殺だったと最終判断を下した。

 アジェンデは1973年9月11日、ピノチェー陸軍司令官率いるクーデターで、大統領政庁ラ・モネーダが空爆され炎上するさなか、死亡した。

 死因調査を担当したマリオ・カローサ判事は2011年1月、検察の求めにより調査を開始、アジェンデの遺体を廟から出し解剖した。

 その結果、「アジェンデは大統領執務室に閉じこもり鍵をかけ、自動小銃を両脚で挟み、銃口を顎に当てて引き金を引いた。瞬時にして死亡した」という判断がなされた。目撃者はいなかった。

 判事は2012年9月、これ以上の事実は出てこないとして調査を打ち切った。高裁は13年6月、調査打ち切りを支持した。最高裁も打ち切りを支持し、判事の見立て通り、自殺と断定した。