2014年1月26日日曜日

ラテンアメリカ・カリブを「平和地域」に-CELAC決議案まとまる


 ラ米カリブ諸国共同体(CELAC)首脳会議は1月28~29日ハバナで開催されるが、その議題と決議案が25日まとまった。ハバナで開かれたクーバ(現議長国)、コスタ・リーカ(次期議長国)、チレ(前議長国)、トゥリダードトバゴ(カリブ代表)の4ヵ国会議で話し合われていた。

 ラ米カリブ(LAC)地域を「平和地域}とする、という決議案が柱。次いで、「CELAC中国フォロ(フォーラム)」設置も注目される。中国は国連発展途上G77と「G77+中国」を組んでいるが、そのような形にしたい思惑があるようだ。

 開催国クーバはアフリカ系が人口の多くを占めるが、「奴隷制度犠牲者鎮魂碑」のような記念碑を建立する決議案も含まれている。

 決議案は27日のCELAC外相会議で承認され、首脳会議に回される。最終的には「ハバナ宣言}と付属文書に盛り込まれる。

 一方、ベネスエラは独自に、米植民地プエルト・リーコをCELAC加盟国として招き入れることを提案するもよう。

 CELACは2011年12月カラカスで設立された。米州35カ国中、米国とカナダを除く33カ国が加盟する。「米州の南」の統合を理想とする最大機構である。