2014年1月25日土曜日

フジモリ元大統領の強制不妊手術告訴、却下さる


 ペルー検察は1月24日、アルベルト・フジモリ元大統領が、政権にあった時期に女性に強制不妊手術を施した、として告訴されていた件について、証拠不十分により起訴しないと発表した。

 フジモリ政権期(1990~2000)に女性27万人余りが不妊手術を受けた。人権団体は、うち1800人は同意なしに手術を施されたと主張している。またペルーのオンブズマンは、術後に18人が死亡したとの立場を示している。

 フジモリは1998年以後、この件で2度告訴されたが却下された。2012年新たに告訴されたが、今回また却下された。だが検察は、新たに確固たる証拠が出てくれば起訴もあり得る、と述べた。

 フジモリとともに、かつての保健相ら部下も起訴されないことになった。フジモリらは、具体的には、カハマルカ県内でマリーア・メスタンサという女性が98年「同意なしに不術を受け8日後に死亡した」とされる事件で告訴されていた。