2014年1月2日木曜日

メキシコのサパティスタ民族解放軍(EZLN)蜂起20周年


 元日は、1994年のこの日、メヒコ・チアパス州で、サパティスタ民族解放軍(EZLN)が武装蜂起した一大歴史的事件の20周年記念日だ。

 メヒコの20世紀後半に起きた、1968年のトラテロルコ虐殺事件と並ぶ重大な出来事だった。いずれも流血をもって、変革をメヒコ体制に強く要求した。

 解放区オベンティックを中心に記念行事が催され、内外からの旅行者や観光客も参加した。報道陣は歓迎されなかった。「体のいい野次馬」にすぎないからだろう。

 EZLNの顔「反逆副司令官マルコス」は12月末に久々に姿を現し、記念のメンサヘを発表した。そのなかで、知識人らのサパティズモへの関心が薄れているのを認めている。

 マルコスは以前と比べ痩せて見え、パイプもくわえていなかった。「癌説」も流れている。

 このEZLN蜂起20周年については、現地取材、その後の状況取材を踏まえた分析長物記事を1月20日発行の月刊誌LATINA2月号にまとめる。興味あれば、それを読んでいただきたい。