2015年1月22日木曜日

チリ軍政が残した悪法ビノミナル制度の廃止決定

 チレ国会下院は1月20日、圧倒的多数で、国会議員選挙における「1会派1選挙区2候補出馬制度」(ビノミナル制度)を廃止する法案を可決した。上院は14日に可決済み。近く、ミチェル・バチェレー大統領の署名をもって発効する。(1月15日の記事参照)

 この制度は、ピノチェー軍政が1990年3月の民政移管に備えて89年に制定した。少数派の右翼・保守会派に実勢以上の議席を与えるもので、軍政が残した代表的な悪法。バチェレー大統領は、これで公約を果たしたことになる。

 新しい選挙法は、ドント方式の比例代表制で、2017年の次回国会議員選挙から適用される。