米国務省は1月6日、クーバ政府が受刑囚53人のうちの何人かを既に釈放した、と発表した。先月17日の米玖国交正常化合意時に、クーバは米側が提示した53人の釈放を約束していた。
同省は、釈放された人数や氏名は公表せず、全員が早期釈放されることを期待する、と述べた。
クーバの反体制団体は、釈放の事実や誰が釈放されたかなど、一切、確認されていない、と表明している。
バラク・オバーマ米大統領はこの日、大統領政庁(ホワイトハウス)でメヒコのエンリケ・ペニャ=ニエト大統領と会談した際、対玖正常化合意について説明した。
米国は1961年以降、対玖断交するようラ米に圧力をかけていたが、メヒコはラ米で唯一断交しなかった国である。だが、米玖合意に至る秘密交渉の場がメヒコでなくカナダだったことに、メヒコはがっかりしたと伝えられる。