パラグアイ内務省は1月29日、農村ゲリラ組織「パラグアイ人民軍」(EPP)が北部のコンセプシオン県内でドイツ人牧場主夫妻を同日殺害した、と発表した。EPPは夫妻を拉致したが、出動した特殊部隊と銃撃戦となった。夫妻は拉致から10時間後に殺された。
ロバート・ナット(60)、エリカ(53)の夫妻。父親から受け継いだ牧場を経営していた。
内務省によると、EPPは2006年以降、この2人を含め文民26人を殺した。警官13人、兵士5人も殺している。軍・警察側はEPP要員を17人逮捕し、13人を殺している。
この国には、地主の1%が耕地の77%を所有するという、すさまじい不公正がある。