2015年10月2日金曜日

政権交代の懸かるスペイン総選挙は12月20日実施へ

 スペインのマリアーノ・ラホーイ首相は10月1日、総選挙を12月20日実施する、と明らかにした。政権党PP(国民党、右翼・保守)は今年の地方選挙で後退、総選挙で政権が交代する可能性も指摘されている。

 それというのも、フランコ独裁後の民主時代に政権を担ってきたエスパーニャ労働社会党(PSOE=ペソエ、中道・中道左翼)およびPPに次ぐ第3勢力として新興のポデモス(中道左翼・左翼)が同地方選で台頭。ポデモスとPSOEが連立すれば、国会で過半数を制することになりうるからだ。

 ラホーイは先月のカタルーニャ州議会選挙で独立派が過半数を握ったことにより、国内他州に動揺が拡がっていることや、同州選挙で独立派が得票率では48%未満だった事実を踏まえ、総選挙期日発表に踏み切った。