2015年10月17日土曜日

経済封鎖解除後も市場多角化図るとキューバ貿易相強調

 クーバのロドリゴ・マルミエルカ貿易・外資相は10月16日ベイルートで、「米国による経済封鎖が解除されても、クーバが米市場だけに頼ることは決してない」と強調した。

 マルミエルカは、クーバ・レバノン経済フォロ(フォーラム)で発言、「クーバの優先政策は、中東諸国を含む世界の国々と経済・通商関係を築き、市場の多様化を図ることだ」と述べた。同相はクーバへの投資条件も説明、レバノンからの投資を仰いだ。

 クーバは、スペイン植民地400年、米国の事実上の属国60年、ソ連圏30年を経て、1990年代以降はベネスエラ、中国、ブラジル、ロシアなどとの関係を深めてきた。

 こうした歴史的経験からクーバは、一国だけの市場に頼れば従属を余儀なくされる、ということを学んだ。