2015年10月19日月曜日

アルゼンチン大統領はDシオーリ候補優勢

 アルヘンティーナで10月25日、大統領選挙が実施される。得票率45%強、もしくは40%強で2位候補に10ポイント差をつければ当選する。当選者がいない場合は、得票上位2候補が11月22日の決選に進出する。

 最有力候補は、ブエノスイアレス(BA)州知事で「勝利のための戦線」のダニエル・シオーリ。支持率調査で40%に達している。ペロン派左翼キルチネる派のクリスティーナ・フェルナデス現大統領の後継候補と位置付けられている。

 2番手は、首都ブエノスイアレス(BA)前市長で、「カンビエモス(変革しよう)連合」のマウリシオ・マクリ。同30%。新自由主義経済路線をとるため、財界の期待が大きい。

 これに続くのが、元フェルナンデス政権官房長官で、「新アルヘンティーナ団結戦線」(UNA)のセルヒオ・マッサ。同20%。残る10%は、他の3候補および浮動票。

 有権者は3200万人で、その3分の1を上回る1180人を持つBA州の知事シオーリが優勢なわけだ。マクリの首都BA市は250万人でしかない。

 決選へのシオーリ進出は確定的だが、もう一人はマクリかマッサになる公算が大きい。その場合、3位以下の落選候補の票が決選を左右することになる。シオーリはマクリ相手を意識しつつ、現政権とは異なる経済改革路線をとる可能性を示唆している。