2015年10月12日月曜日

ハバナ市内にエバ・ペロン像が登場

 クーバを10月7日から訪問していたエクトル・ティメルマン亜国外相は最終日の9日、ハバナ市内ベダード地区にあるビジャローン公園で、エバ・ペロンの胸像の除幕式を挙行した。

 外相は、「亜国をこよなく愛するクーバで像ができて幸せなことだろう」と述べ、「エバは<必要のあるところに権利がある>と言った。1944年に政界に現れ52年に死ぬまで短い期間に、貧しい人々のために闘う時代の先駆者として国際的に評価された彼女の人生は嵐のようだった」と指摘した。

 フアン=ドミンゴ・ペロン大統領の夫人だったエバは52年7月26日、33歳の若さで癌で死去した。その日、亜国人医学生エルネスト・ゲバラは南米旅行を終えてカラカスからマイアミに着いた。その1年後のこの日、フィデル・カストロらがサンティアゴ市の陸軍モンカーダ兵営を襲撃し、革命の狼煙を上げた。

 エルネストは55年7月、メキシコ市でフィデルと邂逅し、チェ・ゲバラとして56年12月、グランマ号でクーバ島東部に上陸し、革命戦争に従軍医師として参戦した。チェはその後、ボリビアで革命戦争を率い、39歳で人生を終える。

 エバとチェは、疾風の如く通り過ぎた亜国人として、ラ米でしばしば並べられ比較される。エバ像除幕式はまさに、チェの歿後48周年記念日に挙行された。