2015年10月13日火曜日

ボリビア気候会議がパリCOP21への提言を採択

 ボリビア・コチャバンバ市郊外のティキパヤで10月10日から開かれていた第2回国際気候変動・生命生活人民会議は12日、最終宣言を採択して閉会した。この「ティキパヤ宣言」は12項目からなり、11月末からパリで開かれる国連気候首脳会議(COP21)に提案される。

 宣言内容は以下の通り。

1、生命生活に反する資本主義的利益に反対する行動:「母なる大地」(MT)を害する他国籍企業追放、「ビビール・ビエン(善く生きる)」(VB)主義を資本主義の代替思想とする

2、諸帝国の醸す戦争・地政学的脅威に反対する行動:植民地主義に依然苦しむ人民への支援、人民の水利権の保障

3、「善く生きる」(VB)主義強化:人類の地平線として強化すること、「母なる大地」(MT)の権利強化

4、MT権利の国際的承認:MTのために闘う国際的綱領策定、国連決議による「世界MT権利宣言」実現

5、気候変動に関する実践的・技術的知識化強化:人民教育強化、「大なる祖国多民族大学」創設

6、我々の共有資産防衛のための行動:「環境・気候・生命生活司法裁判所」設立、環境汚染防止強化

7、生命生活のための「気候科学」創設:資本主義でなく人類とMTに寄与する科学、そのためのマスメディアでの情宣

8、「国際気候・MT司法裁判所」開設の促進:国際決定事項を守らない国を裁く、VBの見地からMTとの調和ある在り方のため

9、自然の商業化反対強化:天然資源防衛・保護、気候変動に伴う商業化反対

10、資本主義・気候・社会・環境の各債務返済のための行動:先進工業諸国に要求する、気候債務の責任を認めるよう要求

11、宗教間対話によるMT救済:倫理道徳強化、「MTの日」記念行事を世界中で催すこと

12、パリCOP21首脳会議に向けての提言:資本主義モデルを強化するものであってはならない、拘束力なく民間部門や新自由主義に利するものであってはならない ☆気温上昇は2度でなく1・5未満に抑えること