2015年10月17日土曜日

ペルー法廷がフジモリ元大統領のきょうだいを指名手配

 ペルー法廷は10月15日、アルベルト・フジモリ元大統領の姉フアーナ、弟ペドロ、妹ロサおよび、ロサの夫ビクトル・アリトミ元駐日大使を、フジモリ政権期の1990年代に日本から東京銀行経由で届いた寄付金を横領した容疑で内外に指名手配した、と明らかにした。

 法廷は同日、元大統領政庁官房長官ホセ・カミヤに、同横領事件共犯として禁錮4年、執行猶予3年、罰金40万ソル支払いを命じる判決を下した。

 ペルーは来年4月の次期大統領選挙に向けて政治の季節に入っており、元大統領の娘ケイコ・フジモリが支持率調査で1位の座に居続けている。

 反フジモリ派はメディアや知識人発言を通じて反対運動を展開している。裁判所がこの時期に、元大統領のきょうだい追及を表明したのには、ケイコに打撃を与える狙いが込められている。