2015年10月31日土曜日

キューバのラウール・カストロ議長がメキシコ訪問へ

 メヒコ外務省は10月29日、クーバのラウール・カストロ国家評議会議長が11月5~7日、国賓として来訪すると発表した。訪問地は首都メヒコ市ではなく、ユカタン州都メリダ。

 マヤ文化圏にあるメヒコの中心都市であり、かつて野口英世博士が黄熱病の研究などで滞在した。

 言わばクーバの最寄りの都市だが、84歳と高齢のラウール議長は、標高2300mで酸素の薄いメヒコ市を避け、クーバと気候が似ている熱帯性気候の低地メリダを選んだもよう。

 1956年11月、ラウールは兄フィデル・カストロ、チェ・ゲバラらとともにクルーザー、グランマ号でメヒコ湾岸のトゥースパン港を出航、ユカタン半島沖からカリブ海に出た。船は12月2日クーバ島東部に到着、革命戦争が始まった。メヒコは1年半近く亡命していた国として、また出撃拠点として、ラウールにとって思い出の地だ。 

 今月19日、クラウディア・ルイス=マシュー墨外相が訪玖し、ブルーノ・ロドリゲス玖外相とラウール訪墨日程を協議した。

 クーバ外交は花盛りで、米国土安全保障次官補アレハンドロ・マヨルカスが27~30日訪玖、28日にはハバナでカルロス・フェルナンデス=ゴンディーン新内相と会談した。

 同次官補はハバナに生まれ1960年に米国に移住したクーバ系米国人の2世。

 アンゴラの首都ルアンダでは29日、リカルド・カブリーサス玖副首相がジョゼ=エドゥアルド・ドサントス大統領と会談した。クーバ経済水域内での海底油田試掘などを話し合ったもよう。