2015年10月25日日曜日

『概説 近代スペイン文化史』を読む

 『概説 近代スペイン文化史 18世紀から現代まで』(立石博高編著、ミネルヴァ書房、3200円)を読んだ。「近現代スペインの豊かな文化と歴史を学ぶ。一面的なスペインのイメージから脱し、魅力あふれる多様な文化と歴史的背景を解説」と帯に記されている通り、総合的な記述がなされており、スペイン文化の高級な入門書だ。

 スペイン史を学ぶことは、歴史が連動したラ米の歴史を理解することにも繋がる。書評に書いたので詳しくは触れないが、読み応えのある本書をラ米学徒にお薦めしたい。

 骨組みに触れれば、第1部(1~6章)は、啓蒙思想期、自由主義とロマン主義、王政復古、内戦、フランコ独裁期、民主化。第2部(7~16章)は、言語、文学、女性像、教会、市民性、美術、映画、フラメンコ、闘牛、スポーツ。