2015年10月30日金曜日

ボリビア憲法裁が大統領多選の是非問う国民投票を可と判断

 ボリビア憲法裁判所は10月29日、大統領連続再選に関する改憲の是非を問う国民投票実施を合憲とする判断を下した。国会は9月29日、同国民投票実施法を可決している。

 エボ・モラレス大統領は旧憲法下で2006年1月大統領に就任、新憲法下で2選、現在は3期目(2015~20年)となる。だが2020~25年の任期を目指しており、そのためには改憲が必要。

 従来、新憲法下での2選は現行任期までとされたが、改憲法は、新憲法下での最初の当選後、「さらに2度再選が可能」と解釈を拡大する。つまり新憲法下で連続3任期務めるのを可能とする。

 政府は憲法裁の判断を受けて11月3日、国民投票を来年2月21日実施する決定を公布する。モラレスが19年の大統領で勝利し、25年まで連続19年政権を維持する公算が大きくなりつつある。