2015年10月11日日曜日

コロンビアゲリラFARCが要員補充打ち切りを検討

 ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)のティモチェンコ最高司令は10月10日、新たなゲリラ要員補充を打ち切ることを検討中、と表明した。FARCは9月23日ハバナで、コロンビア政府と「来年3月までに和平を実現する」という歴史的合意書に調印している。

 同司令はハバナ合意後、FARC全要員に対し、和平後の政治参加に備え、武闘でなく政治の勉強をするよう命じた。これに続く要員補充打ち切り検討であり、FARCが和平に向かって具体的に動き始めたことを示すものと受け止められている。

 ティモチェンコは今年2月、17歳以下のゲリラ要員はもはや隊列に加えないと発表している。

 ハバナでの和平交渉は8日、42回目の交渉が終了、小休止に入っている。ボゴタでは17日、ハナバ合意で決まった「和平特別法制」の効力の解釈が政府とFARCで異なる点を調整する法律家会合が開かれる。