2013年6月10日月曜日

南米諸国が「南部通貨基金」構想で協議へ


 南米12カ国で構成する南米諸国連合(ウナスール)は、「南部通貨基金」(FMS)を創設する構想を持つ。3月死去したウーゴ・チャベスVEN大統領が、「資本制と新自由主義の本山」国際通貨基金(IMF)に対抗する機関として打ち出していた構想である。

 ウナスール本部のあるエクアドールのリカルド・パティーニョ外相は6月9日、カラカスで12日開かれる第1回南部銀行加盟国蔵相会議でFMS構想を話し合う、と明らかにした。

 南部銀行(バンコ・デル・スール)もチャベスが発案した。VEN、亜国、伯国、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、エクアドールの7カ国が加盟している。いずれも南部共同市場(メルコスール)か、米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)の加盟国である。
 
 
 南米の他の5カ国(チリ、ペルー、コロンビア、ガイアナ、スリナム)のFMS構想に関する立場は明らかではない。