2013年6月28日金曜日

エクアドールが亡命問題で、米国の特恵待遇を破棄


 エクアドール(赤道国)政府は6月27日、いかなる脅しにも屈しないとして、米国から与えられてきた特恵関税待遇を一方的に破棄した。

 米連邦議会のキューバ系右翼議員が26日、エクアドールがエドゥワード・スノーデン氏に政治亡命を認めたら報復措置として特恵待遇を打ち切ろう、と発言していた。

 米国務省は27日、エクアドールが亡命を認めたら米赤関係に重大な結果を招く、と警告した。これを受けてラファエル・コレア大統領は、「決定は主権の問題だ」とはねつけた。

 一方、マイアミのウニビシオン放送が27日伝えたところでは、エクアドールの英国駐在総領事は22日、スノーデンに赤道国内での安導権を与えた、という。

 赤米貿易は年間100億ドルで、エクアドール貿易全体の35%を占める。また多くのエクアドール人出稼ぎ労働者が米国で働いている。