エル・サルバドールのマウリシオ・フネス大統領は6月1日、就任4周年を迎えた。任期最終年開始に当たるこの日、国会での施政報告演説で、青少年暴力団「マラス」2組織を交渉によって「和平」に導き、殺傷事件や恐喝事件を激減させ、治安確保に成功したと、過去1年間の施政の成果を強調した。
大統領はまた、「人間・社会開発省」を新設したことを、成果に挙げた。ラ米諸国では、弱肉強食の新自由主義経済政策による歪んだ社会状況を矯正するため、この種の省庁の新設が増えている。
次期大統領選挙は来年2月2日実施される。政権党「ファラブンド・マルティ民族解放戦線」(FMLN)は、政権維持を狙う。フネスは、初代FMLN政権の大統領である。
大統領は「私の政権の実績は、政権継続を保障する」と、自信を示した。大統領の連続再選は憲法法で禁じられており、別の人物が出馬する。