米国のラジオ・テレビ網「デモクラシー・ナウ(今、民主を)」によると、東電福島原発事故発生直後に現場海域に急行した米海軍と海兵隊の100人を超える要員が、「放射能汚染度に関し米海軍に誤った判断を下させた」として東電を訴えている。
東電事故を受けて米海軍は「友だち作戦」を開始、福島県沖に原子力空母ロナルド・レーガンほか艦船を派遣した。同空母には当時、海軍と海兵隊の要員5500人が乗っていた。
この作戦に参加した男女の要員からその後、恒常的発熱、盗汗、睡眠困難、リンパ腺の腫れ、歩行困難、子宮異常出血などの症状から、甲状腺癌、睾丸癌、脳癌、白血病、視力喪失などに至る病状が現れた。退役を余儀なくされた者もいる。
当時の要員8人は2012年に訴訟を起こしたが、法的不備により却下された。現在は第2次の訴訟。