団体「行動する生態学者たち」と、カタルーニャ社会党などカタルーニャ州左翼3党の州会議員の計20数人は3月11日、東電福島原発大事故3周年を記念して、バルセローナの日本総領事館前に集結し、総領事館に書簡を手渡した。
書簡は、福島原発事故の悲惨さ、放射能汚染の深刻さに触れ、日本政府に「日本にある48カ所の原発を再開しないよう」要請している。
書簡はまた、広島と長崎で人類最初の原爆犠牲者となり3年前に福島原発事故に遭った日本人は、世界中から放射能被害の源を無くすため行動を起こす正統な資格を持つ、と訴えている。
さらに「地震現象と人間の過ちは、電脳理論を超えて原発の安全を脅かす」と指摘し、統御不可能なもの(放射能)を統御するには限界がある、と警告している。
書簡は、今年がスペイン・タラゴーナのバンデジョース原発の事故25周年に当たると前置きし、大惨事に至る直前だった同原発を廃止に追い込む運動を日本政府は支援すべきだ、と呼び掛けている。