2014年3月13日木曜日

ベネズエラ問題で南米諸国連合が委員会を派遣へ

 南米諸国連合(ウナスール)は3月12日、チレ首都サンティアゴで外相会議を開き、「ベネスエラの平和共生回復のためのメカニズモを探り勧告する委員会」を設置し、遅くとも4月第1週までにカラカスに派遣することを決めた。

 12日は、反政府学生らが街頭蜂起し死傷者の出る騒乱状態を起こしてから1カ月。カラボボ州バレンシア市では、反政府デモ隊に紛れ込んだ暴徒が狙撃し、国家警備隊(GNB)大尉、学生、市民各1人が死亡した。

 過去一カ月の騒乱関係による死者は25~28人に達した。

 首都では政府系学生と反政府派学生らが行進した。反政府派は商店のガラスを破壊、略奪し、建物に放火を試みた。GNB部隊が催涙ガス、放水などで規制した。負傷者数十人が出たもよう。

 一方、ニコラース・マドゥーロ大統領はこの日、首都で国民平和会議(CNP)を開き、破壊活動には断固対処すると表明した。またホルヘ・アリアサ副大統領は、政府系学生と会合し、「革命派学生平和会議」を設立した。

 2月下旬実施され、このほど公表された世論調査では、反政府街頭行動に賛成したのは11・3%で、85・4%は反対した。また80・9%はCNPを通じての対話に賛成している。