エル・サルバドール選挙裁判所(中央選管)は3月13日未明、記者会見し、9日実施の大統領選挙決選の最終公式結果を発表し、政権党FMLN候補サルバドール・サンチェス(69、フネス現政権副大統領)が得票数149万5815票(50・11%)で、対立候補を上回ったと発表した。これにより、サンチェス当選を事実上認めた。
敗れたのは、極右野党ARENAのノルマン・キハーノで、148万9451票(49・89%)だった。得票差はわずか6363票(0・22ポイント)だった。帰属不明票が3198票あったが、これがキハーノに全部回されるとしても、票差は逆転しない。
サンチェスは、内戦中のゲリラ連合FMLNを構成した5ゲリラ組織の一つ、解放人民軍(FPL)の司令だった。元教師で、内戦を描いた『望まなかった戦争』など著書4点がある。大統領に6月1日就任する。任期は5年。