2014年3月8日土曜日

南米諸国連合がチリで外相会議開き、ベネズエラ問題協議へ

 ベネスエラのエリーアス・ハウア外相は3月7日、同国問題を協議するため南米諸国連合(ウナスール)外相会議が12日、チレのサンティアゴ市で開かれる、と明らかにした。

 チレでは11日、ミチェル・バチェレー前大統領が4年ぶりに政権に復帰するが、その就任式に出席する南米諸国外相の日程に配慮した開催となる。

 ハウアによると、カラカスで6日、ニコラース・マドゥーロ大統領と、ウナスール輪番制議長のスリナム大統領デジレー・ボーターセが会談し、外相会議開催が決まった。

 同外相は、米州諸国機構(OEA)が外相会議開催を断念し、ウナスール外相会議開催が決まったのを受けて、「祖国は南を見つめながら夜が明けた」と喜びを表した。

 一方、ベネスエラ国軍(FANB)作戦戦略司令部(CEO)のブラディミロ・パドゥリーノ将軍は6日声明を発表し、「ボリーバル主義者である我々兵士は、神と共に、ボリーバルとチャベスの祖国を建設するため自由、独立、進歩の道を開いていく」と述べ、間接的にマドゥーロ政権支持の立場を表明した。

 将軍はまた、「憲法に従わず社会の基本的権利を蹂躙する暴力行為をする者たちは、国軍の意志を変えようと絶望的に暴力行為に出ている」と指摘し、クーデターがあり得ないことを示唆した。

 6日には首都で、路上のバリケードを撤去していた国家警備隊(GNB)要員ら2人が狙撃され死亡した。この事件に対し、政府は強い態度で臨んでいる。