チレの首都サンティアゴで3月12日、ベネスエラ情勢を協議する南米諸国連合(ウナスール)外相会議が開かれる。議長は、輪番制議長国スリナムの外相が務める。
11日のミチェル・バチェレー大統領就任式に出席したブラジルのヂウマ・ルセフ大統領はバルパライソで、「外相たちは、ベネスエラの合意と安定を醸成するための委員会を既に設置した」と明らかにした。
ニコラース・マドゥーロ大統領の代理で就任式に出席したエリーアス・ハウア外相は同日、「大統領は政権打倒の陰謀に対処するためチレに来られなかったが、陰謀は既に潰した。ベネスエラは安定を取り戻す」と述べた。外相会議は、ハウアの報告を踏まえて話し合う。
一方、就任式に出席したエクアドールのラファエル・コレア大統領は、「明らかにベネスエラを不安定化させようとする陰謀があった。民主的に選ばれた政権を支持する」と述べ、マドゥーロ支持を明確に打ち出した。
極右・右翼・保守路線のピニェーラ前政権に代わって4年ぶりに復活した中道左翼のバチェレー政権は、マドゥーロ政権に理解を示している。そのチレで開かれる外相会議は、7日のOEA大使会議に続いて、ベネスエラに有利な判断を打ち出す公算が大きいと見られている。