ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は3月5日、故チャベス大統領一周忌記念の軍民行進が行なわれた首都中心部の大通り観閲席で演説し、「ウーゴ・チャベスは貧者の救世主として歴史に刻み込まれた」と、亡き大統領を讃えた。
大統領はまた、「チャベスは地域統合に尽力した。そのお陰でペトロカリーベ、CELAC、ウナスールなどがある」と、チャベス外交の功績を振り返った。
マドゥーロは、パナマがベネスエラ問題を米州諸国機構(OEA)で話し合うことを提案し6日ワシントンの本部で大使会議が開かれるのに関し、「OEAには、60年間ゴルペ(クーデター)に関与した忌まわしい歴史がある。OEAは今すぐ、そして永遠に去れ!」と語調を強めて詰った。
続けて、パナマを念頭に「あそこ(OEA)には右翼政府がいて、会議を開こうと画策している。ここにあるのは、国内極右勢力と強国が連携してのゴルペの策謀だ」と前置きし、「いかなる介入にも断固として対応する」と激しく反発した。
さらに、「右翼よ、我々の人民を見誤るな。OEAはワシントンにあるではないか。我々の進路はウナスールなのだ。針路は南だ」と強調した。
反政府行動が破壊活動を伴っていることについては、「少なくとも4都市で街頭暴力の首謀者らを逮捕し、武器、火炎瓶、火薬などを押収した。橋、トンネル、自動車道などを破壊しようとしていた。 彼らを処罰する」と述べた。
軍民行進は、クーバ、ボリビア、スリナムの首脳、アルヘンティーナ、ブラジル、エクアドール、ハイチ、イラン、パレスティーナ、カリブ諸国の代表団、各国大使らが見守った。ニカラグア大統領は予定を変更し、5日マナグアでチャベス追悼式典を主催してからカラカスに向かった。