ウルグアイのホセ・ムヒーカ大統領は3月20日、米大統領の要請によりクーバ・グアンタナモの米海軍基地内にいる囚人のうちの5人を亡命者として引き取ることにした、と明らかにした。
大統領は、同基地には囚人120人が既に13年間も拘禁されていて判事にも検事にも会えないでいる、と指摘し、決定は人道的措置としてだ、と述べた。
ムヒーカはかつてのウルグアイ軍政時代に、都市ゲリラ「民族解放運動-トゥパマロス」の要員で、長らく刑務所で過ごした。「私も長い歳月を獄中で過ごした。人権を語ることにすら疲れていた」と振り返った。
「もし住処が欲しいなら、働きたいなら、ウルグアイに来なさい。家族を伴って。ここには寝台がある」、「かつてホセ・バトゥシェ=イ・オルドニェス大統領(1903~15年の期間に2期務めた)は、亜国から追放されたアナルキスタ(無政府主義者)を受け入れた。彼らは働き者で、ウルグアイは豊かになった」。大統領はそう語った。