2015年1月11日日曜日

ハメネイ師がベネズエラ大統領と会談し、暗に米国を非難

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は1月10日テヘランで、イラン最高指導者アリ・ハメネイ師と会談した。同師は、両国共通の敵は原油を政治の武器に使って、原油価格を低下させるため一役買っていると、米国を名指しせずに非難した。

 マドゥーロ大統領はこの後テヘランを発ち、サウディアラビアの首都リアドに到着した。その10日夜、ムグリン・アブドゥラジズ王子 
と原油価格安定化問題について話し合った。

 大統領は次いで11日、サルマン皇太子と会談し、同じく価格問題で話し合った。サウディアラビアは、原油減産は同国の国際市場参入を減らすだけで価格変動への影響はない、との立場で、減産の呼び掛けに応じていない。

 一方、ベネスエラ国会の石油担当議員らは、米国のシェール油増産による原油価格下落化戦略は、最大利益を追求する資本主義の原理に反するため長続きしない、との見方を示した。